Saturday, April 7, 2012

記念の一着‥

 Tailor Grand テーラーグランド、広告ではありませんよ^^
こちらはオーナーのテーラー長谷井氏です。手にした仮縫いの背広が、自分の還暦を記念に仕立てた背広の上下。記念に一枚撮らせて頂きましたが、スーツ姿といい立ち居振る舞いといい、なかなか素敵な男前でした^^


 若い頃からの夢が叶った瞬間です‥^^
テーラー探しに当たっては、もちろん銀座辺りの老舗も考慮しましたが、ウェブサイトを見てインスピレーションを感じ、一月ほど前に思い切って訪ねたのが、このTailor Grandでした。その日のうちにお互いの感性を語り合い、いつの間にか生地を選択し、体の隅々まで採寸して頂いて、気がついたら注文を済ませていました。そしてやっとこの日仮縫いに漕ぎ着けました‥しかし仮縫いはもう一度続くそうですが、ますますの完成度に期待が高まります。


 会社を興して二十七年、殆んどがジーンズにスウェーター一辺倒でしたが‥
還暦を機に、若い頃メンズファッション界へ憧れ、銀座のメンズショップに勤めてた頃に戻ってスーツに身を包み、また新たな気持ちで仕事に臨みたいと、一念発起してみました‥机の上の、村田金兵衛先生著の「服装のすべて」は学生の頃の教科書だったか参考書だったか、こんな本を読み耽っていた頃が懐かしく、我が家の書棚をひっひっくり返して探し出してきました‥^^;


 仮縫い最後にもう一度、英国製の釦をチェックする‥水牛かナットか貝釦か^^;
主だった外観ですが、素材はヴェンテージドーメルのトロピカイア、カラーはダークグレー、フロントは三つ釦の段返り、ベントは悩みましたがセンターベントに決定、袖釦は本切羽の三つ釦に、裏地は夏物らしくオフホワイト色のキュプラ平織りを背抜きにて仕立ててもらい、スーツ下のパンツは昨今の細いシルエットや浅い股上とは違って、ツープリーツベルトレスに、ウエスマンのアジャストはサイドストラップの尾錠付き、天狗はフライフロントの釦仕様、と少し古典的ですがごくオーソドックスな仕様にしてみました。しかし上着のシルエットは、背中に男の色気を感じさせるシェイプを、と付け加えておくことを忘れなかった。あとはテーラーの腕とセンスにお任せして、この際ですから背広と一緒に、140番双糸のロイヤルオックスフォードでレギュラーカラーのホワイトシャツもオーダーしてしまいました^^;


いや~馬子にも衣装って声が聞こえてきそうですが、実に楽しみな記念の一着になりそうです‥楽しみ楽しみ^^

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